美術展と小説をススめる音楽家

古いもの好きの現代人

「老人と海」アーネスト・ヘミングウェイ

あらすじ 老人と海と、魚と少年。 「かれは年をとっていた。(中略)この男に関するかぎり、なにもかも古かった。ただ眼だけがちがう。それは海とおなじ色をたたえ、不屈な生気をみなぎらせていた」 序盤の本文から引用をさせていただいた。 この小説は、タイ…

「超速読力」齋藤孝

「超速読力」は早く読むだけではない 約30秒くらいで内容を理解し、さらに読んだものに対してコメントを言う。これがこの本の言う「超速読力」だ。 著者は素読を推奨しているが、時と場合に合わせた読み方としてこの速読の方法を紹介していることも最初に明…

「私を離さないで」(『Never Let Me Go』)

命あるもの皆すべて、 死ぬために生きているようなものだと私は思っている。 そしてこの本には 臓器提供のために生きる人間たちの時間が描かれていた。 「私を離さないで」原題『Never Let Me Go』カズオ・イシグロ著 土屋政雄訳 しかも、提供する側とされる…

特別展「桃山 天下人の100年」の記録

東京国立博物館の平成館にて、 2020年10月6日~11月24日に開催された「桃山 天下人の100年」公式サイト:特別展「桃山―天下人の100年」:東京国立博物館 (この記事は2020年10月に展示へ行き下書きをして、 2021年3月にこちらに投稿しています) 前期・後期と…

コンスタブル展と英国の風

3月にしては暑かった或る日、 三菱一号館美術館で2021年2月20日から5月30日まで開催している 「テート美術館所蔵 コンスタブル展」に行ってきました。 コロナ禍のなか、イギリスから遥々やってきた絵とグッズたち。 タイトルにもあるように、私は紅茶を記念…

初めてのブログ ー始まりの勢いー このブログの存在意義とは 初めてのブログ ー始まりの勢いー 春の嵐吹き荒れる今日、はてなブログを開設しようと思い立つ。 時刻は21時を過ぎていた。 ブログは元々やるつもりではいた。 だが、 アフェリエイトだとかアドセ…